すると、まだ祈り終わらないうちに、町の娘リベカが水瓶を肩に載せてやってきました。彼女はじつは、イサクの従兄弟の娘で、際立って美しい乙女でした。従僕エリエゼルが駆け寄り、水を乞うと、ラクダにも「たっぷり」飲ませてあげましょうと、優しい。
ラクダに水を飲ませるのが嫁の条件だなんて、のんきに聞こえます。しかし、数日間水を飲まずに過ごせるラクダも、喉が渇いているときには、いっきに大量の水を飲み干します。その量、約80リットルとか。シリアの砂漠を渡り、800キロ以上の道のりを旅したアブラハムのラクダは、計10頭。したがってリベカは、800リットルの水を汲まなければならなかったはずです。牛乳パック800本分。彼女は美しいばかりでなく、きわめて気立ての良い働きものだったのでしょう。
ラクダに水を飲ませるのが嫁の条件だなんて、のんきに聞こえます。しかし、数日間水を飲まずに過ごせるラクダも、喉が渇いているときには、いっきに大量の水を飲み干します。その量、約80リットルとか。シリアの砂漠を渡り、800キロ以上の道のりを旅したアブラハムのラクダは、計10頭。したがってリベカは、800リットルの水を汲まなければならなかったはずです。牛乳パック800本分。彼女は美しいばかりでなく、きわめて気立ての良い働きものだったのでしょう。
【図1】 「リベカとの出会い」 『ウィーン創世記』 シリア 6世紀前半 ウィーン国立図書館蔵