拝殿の右手奥には青い海が広がる。社殿は約350年前のもの。
さあ夏だ、海の神様をお参りしよう、と軽い気持ちで鳥居をくぐった私に、神主さんは予想外のことを告げた。「当社の御神様(おかみさま)は、実はとても厳しいお方なのですよ」。
志賀海神社の三柱(みはしら)の御祭神(ごさいじん)は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が黄泉の国から逃げ帰り、海で身を濯(そそ)いだ時に生まれた。海の主宰神であると同時に、様々な穢れを清める「禊祓(みそぎはらえ)の神」でもある。過去の問題をリセットし、ゼロから生まれ変わらせてくださる神なのだ。しかも海は命の源であり、潮の満ちひきは生誕と死にもたとえられる。生まれ変わりと生命を司り、その怒りは時に海に嵐を起こすという、厳しい神。
その心構えなく訪れた私はというと、デニムにスニーカーという、いかにも緩んだいでたち。ごめんなさい。今度は気を引き締めてお参りしよう、と再訪を誓う。
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海に向かって置かれた遥拝所。隣島の神社を拝む。
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一の鳥居と拝殿には、穢れを祓うお清めの砂が。
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神社は緑に覆われた小高い丘に。楼門が参詣客を迎える。
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神功皇后ゆかりの「事無き柴」のカード御守り。
志賀海神社(しかうみじんじゃ)
博多湾北部に浮かぶ陸繋島、志賀島(しかのしま)にある。創建は明らかではないが、かなり古く、1800年前頃には今の場所に遷座したとされる。志賀島は古代、国内外の海運交易を司り、日本各地に足跡を残した「阿曇族」の本拠地だった。阿曇族は綿津見三神を祀る代表的な一族であり、このことからこの神社は、「海神の総本社」とも呼ばれている。
福岡県福岡市東区志賀島877
TEL:092-603-6501
開:6:00〜17:30
【祀られている神様は?】
仲津綿津見神(なかつわたつみのかみ)
底津綿津見神(そこつわたつみのかみ)
表津綿津見神(うわつわたつみのかみ)
【ご利益は?】
海上守護、交通安全、災厄祓除、病気平癒、健康長寿、家内安全、子供守護
博多湾北部に浮かぶ陸繋島、志賀島(しかのしま)にある。創建は明らかではないが、かなり古く、1800年前頃には今の場所に遷座したとされる。志賀島は古代、国内外の海運交易を司り、日本各地に足跡を残した「阿曇族」の本拠地だった。阿曇族は綿津見三神を祀る代表的な一族であり、このことからこの神社は、「海神の総本社」とも呼ばれている。
福岡県福岡市東区志賀島877
TEL:092-603-6501
開:6:00〜17:30
【祀られている神様は?】
仲津綿津見神(なかつわたつみのかみ)
底津綿津見神(そこつわたつみのかみ)
表津綿津見神(うわつわたつみのかみ)
【ご利益は?】
海上守護、交通安全、災厄祓除、病気平癒、健康長寿、家内安全、子供守護