参道は堂々たる杉林に覆われ、拝殿のむこうには鈴鹿山脈がそびえる。美しい社。
願い事は具体的に、というのが私の基本方針。けれど椿大神社(つばきおおかみやしろ)ではシンプルに、「幸せになれますように」とだけ祈願した。
それには理由がある。御祭神である猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)は、天孫降臨(てんそんこうりん)のときに道案内を務めた、導きの神様。しかも彼が登場する場所は“天(あめ)の八衢(やちまた)”といい、道が四方八方に枝分かれしたたいへんな難所だ。つまり猿田彦大神は、進むべき方向すらわからなくなった人をも導いてくださる、ということなのだろう。とすると、私が浅智恵で具体的なお願いを考えるより、進むべき方向からすべてを大神に頼ったほうが、よいのではないか……。
そうして無事参詣を終え社を出ると、目の前に美しい虹が現れ、幸せな気持ちになった。あれ、もしや神様、この虹が、私に与えられた幸せなのでしょうか……?
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境内には妻神様である天之鈿女命を祀る社もある。
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椿の木もたくさんある。早春には境内が紅白に彩られる。
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道中安全の御神徳を頼り、新車のお祓いを受ける人も。
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1300年間受け継がれた獅子舞にちなんだ御守り。
椿大神社(つばきおおかみやしろ)
鈴鹿山脈の東側に位置する椿大神社は、全国に二千あまりある、猿田彦大神を祀る神社の本宮。創建は大変古く、伊勢神宮鎮座の翌年とも、紀元前3年とも言われる。「椿」の名は、道を示すという意味の言葉「道別(ちわき)」にちなむという説と、仁徳天皇がこの近くで椿の花の霊夢を見たという説の二つある。境内には幾種類もの椿が植えられている。
三重県鈴鹿市山本町1871
TEL:059-371-1515
参拝自由
【祀られている神様は?】
猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)
瓊々杵尊(ににぎのみこと)
栲幡千々姫命(たくはたちちひめのみこと)
【ご利益は?】
地鎮、方災解除、厄除開運、土地家屋国土の守護、交通安全
鈴鹿山脈の東側に位置する椿大神社は、全国に二千あまりある、猿田彦大神を祀る神社の本宮。創建は大変古く、伊勢神宮鎮座の翌年とも、紀元前3年とも言われる。「椿」の名は、道を示すという意味の言葉「道別(ちわき)」にちなむという説と、仁徳天皇がこの近くで椿の花の霊夢を見たという説の二つある。境内には幾種類もの椿が植えられている。
三重県鈴鹿市山本町1871
TEL:059-371-1515
参拝自由
【祀られている神様は?】
猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)
瓊々杵尊(ににぎのみこと)
栲幡千々姫命(たくはたちちひめのみこと)
【ご利益は?】
地鎮、方災解除、厄除開運、土地家屋国土の守護、交通安全