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B・ゲイツ「次世代避妊具」に日の丸企業の矜持|「週刊新潮」4月11日号
 あのビル・ゲイツ氏(57)と、コンドーム。すぐには結びつかない関係だが、真剣なのである。なんとゲイツ氏、“次世代コンドーム”開発の創業資金として10万ドル(約940万円)を、さらに事業継続資金として100万ドルを支援すると発表したのだ。

「ゲイツ氏はメリンダ夫人と『ビル&メリンダ・ゲイツ財団』なる慈善基金財団を運営しており、今回の発表は財団の公募企画のひとつ」(在米ジャーナリスト)

 ゲイツ氏の財団は、対HIV戦略を最優先課題にしており、特にワクチン開発に力を入れてきた。

「ところがワクチン開発がなかなか進まないので、HIV感染予防に直接効果のあるコンドームに目をつけたというわけです」(同)

“次世代コンドーム”の条件は安価で、男性の快感が維持向上できる新素材やデザインのもの。その例として、シリコンを使用し、装着が容易なアメリカ製“オリガミ・コンドーム”を挙げている。が、

「スプレーで吹き付ければコンドームになる、みたいな発想を期待されているのかと思いきや、案外でした」

 と言うのは、日本のコンドームメーカーである。

「日本のコンドームは“薄く、強く、快感の向上”をモットーにして開発を続けてきました。ゲイツ氏の条件はまさに日本のお家芸そのものです」(相模ゴム工業)

 実際、最大手のオカモトは0.03ミリの製品が世界最薄とギネス認定されているし、相模ゴム工業にはポリウレタン素材で0.02ミリの「サガミオリジナル」があるなど、その実力は世界でも実証済み。

「もちろん常に研究は続けています」(業界関係者)

“マイクロ”で“ソフト”なコンドームは日本にあるのですよ、ゲイツさん!
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