砂かぶりの席で、まだかまだかと始まりを待つ人
前々から、この「講演」というものの奥深さには興味津々だったのだが、今回「石川遼の父親」という、講演界を知る上でワンアンドオンリーな物件があると聞き、取るものもとりあえず行ってみた。
講演タイトル「石川遼はこんな環境で育った」。料金5250円也。むぅ……。会場となった丸ビルホールには、ざっと150人ほどの客が集まっている。だが、その客筋はサッパリわからない。私の予想では、遼クンファンのオバサンと、「いい父親のコツ」を聞きたい同世代のオッサンが来ると踏んでいたのだが。実際に集まっている客は、7割方男性サラリーマン。それも、30代、40代、50代が均等に詰まってる。講演が始まる前に、ビジネス書読んでたりして、皆さんおしなべて「勉強熱心」な印象。
女性客は、全体の1割弱であったが、これが更につかみどころがない。遼クンファン風のオバサンも散見されるが、やはり年齢が分散しており、20代後半くらいから年配まで、あらゆる層が散らばっている。
会場全体を通して言えるのは、浮ついた感じの人は皆無ということだ。講演前の場内は撮影可だったので、担当編集さんと会場のあちこちを写真に撮っていたのだが、そういう物見遊山な行動をしているのも私たちだけ。皆、メモを用意し、心静かに始まるのを待っている。伊達や酔狂ではなく、この講演から真摯に何かを学ぼうとしている印象なのである。マジっすか。