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  • [著者]今井舞
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免許停止処分者講習|イマイマイズム見聞録[第4回] 今井舞「新潮45」12年6月号



 今春「キムタクがスピード違反で免停」というニュースが世を騒がせた。丁度その頃、実は私もスピード違反で免停になっていたのだ。わぉ。何たる偶然。
 というワケで今回は「キムタクもすなる免停講習」と題し、免停野郎が、後日どんな目に遭わされるのか、その詳細をつまびらかにしようと思う。本当は人に言えるような話じゃないが。お母さんごめんなさい。
 私が違反したのは朝方の関越。オーバー50キロ(!)。言い訳するわけじゃないが、長距離運転で疲れて眠くて周囲に車が走ってなくて。オービスのカメラが赤く光るまで、何キロ出してたのか全く自覚がない状態であった。危ない危ない。
 所轄の埼玉県警まで呼び出され、証拠写真を突き付けられ、本人確認の後、別日に東京簡易裁判所へ。そこで罰金8万円没収。次は警視庁による「意見の聴取」。ちょっと脅し効果を狙った感のある、裁判所みたいなつくりの部屋に集められ、氏名を名乗らされ「あなたはいつどこでこれこれの違反をしましたね」「間違いありません」と、木嶋佳苗ムードなやり取りの後、やっとお沙汰が決定。
 私に下された処分は「減点12点・免停60日」。免許停止処分者講習を受ければ、最大30日短縮とのこと。申し込みしようとしたら、ここでは受け付けておらず、電話予約も不可だと言う。講習現地の最寄りの運転免許試験場までわざわざ出向いて、予約だけして帰らなければならないそうだ。この手間の取らせ方、本当に、単なる嫌がらせ。そのまま重い足で江東試験場へ。私の受ける講習は、何と二日連続。しかも平日の朝から夕方までみっちり拘束。窓口で出された少ない候補日から日程を泣く泣く選び、講習手数料2万2千円を払わされ、ケツの毛まで抜かれた気分でションボリ家路に。

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