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ホテル買収で「オリエンタルランド」の版図拡大|「週刊新潮」3月14日号
 東京ディズニーランド(TDL)を経営するオリエンタルランドが版図を拡大する。といっても新たにアトラクションを作るわけではない。ホテルの経営母体を買収するのだそうだ。
 オリエンタルランドの子会社のミリアルリゾートホテルズが買うのは、ブライトンコーポレーション。

 同社はマンション開発の長谷工コーポレーションの子会社で、浦安ブライトンホテルや京都ブライトンホテルなど4つのホテルを持つ。買収額は負債も含めて100億円以上。

 旅行業界に詳しいノンフィクション作家の桐山秀樹氏はこう語る。

「長谷工は本体の経営状態が厳しいので、ブライトンを売ったという面はありますが、オリエンタルランドにとってはわりといい買い物だったと思いますね」

 隣接する浦安ブライトンを傘下に置くメリットはあるだろうが、TDLとは直接関係のない京都ブライトンはどんなホテルか。

「京都御所の近くの閑静な場所にあり、地味ですが、京都ではトップクラス。名物コンシェルジュが独自に神社仏閣の拝観情報を押さえていて、他のホテルの宿泊客に、京都の2泊目はブライトンで、と言わしめるほどの評判です」(同)

 東日本大震災で被害を受けた浦安市に経営資源が集中するオリエンタルランドにとって、他のエリアでの事業はリスク分散にもなる。

「例えば東京ディズニーランドに遊びに来たアジアの富裕層に、京都ではブライトンに泊まってもらう。オリエンタルランドの経営戦略の幅を広げる第一歩になるのではないか」(同)

 領土は飛び地でも、優良な経営資源かもしれない。
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