一階のフロアで開催されていた空気清浄器の講習会。「ウイルス99.9%以上除去!」だと。何を根拠に。空気清浄器って、このテの空間に映える鉄板なアイテムであるな。
中央にデパートの化粧品売り場のようなメイクお試しコーナーがあり、女性客が口紅などを試している。外から賑わって見えたのは、ガラスに面したラウンジ部分。4人座れる円卓が20席程。それが数卓残してほとんど埋まっている。2、3名のグループで書類を囲んで商談真っ最中、みたいなテーブルもあるが、ただまったりしているグループや、一人客も多く、客層も雰囲気もファミレスとそう変わりない。ただびっくりしたのは中国人の多さだ。ラウンジを含め、館内客の2、3割は中国人。それもほとんど若い女のコ。勝手知ったる、というカンジで中で落ち合い、グループでおしゃべりに興じているさまは、まるでどっかの学食のよう。アムウェイに占める在日中国人の多さについては、今後の研究課題としたい。
奥にある商品を実際に買える販売コーナーには、サプリや食品、洗剤(王道!)が並び、レジで普通に買う人がひっきりなしに訪れている。各コーナーには説明係とおぼしき人間がおり、ここで捕まるのかと身を固くしたが、これまた全くその気配はない。鼻先で値札をじっくり眺めていても声掛けナシ。しかし値札には必ず3つの値段が表示されている。怪しい。例えば750g入りの粉末洗濯用洗剤なら「DC:640円、MP:700円、標準:800円」という具合。「さっぱりわからないわぁ」という顔をして眺め続けるも、無視に近い放置が続く。仕方なく、自分から近くの係員に「コレ、普通の人が買うとこの『標準』の値段ってことですよね?」と尋ねると「そうですね」とにべもなく会話終了。「会員になるとこの安い値段で買えるってことですか?」と、もひとつ丸腰で突っ込んでみると「……お客様、どなたかの紹介ですか?」と怪訝な表情で返される。来た来た。逸る心を抑え、なるべくキョトン顔で「いいえ」と答えると、「こちらは、どなたかの紹介を受けて会員になっていくシステムでして」。予想していたよりも短い返し。「ご存じなければあちらで」と、丁寧だがアゴをしゃくられる形で、メイクコーナーと売店の隙間に埋もれるようにひっそり存在する「サービスカウンター」行きを勧められる。