この春に飛ぶスギ花粉の量は過去10年間の平均値のおよそ1.5倍と予想されている。目下、花粉症治療の最前線で注目されているのが、ハンガリー製治療機器「リノライト」。鼻の粘膜に紫外線を当て、症状を和らげるというものだが、その効果のほどは――。
花粉症は、アレルギーの原因となるスギ花粉やハウスダストなどアレルゲンが体内に侵入して肥満細胞が反応し、その肥満細胞から放出されたヒスタミンなどが神経を刺激して起こる。
リノライトの光線(紫外線A波、同B波と可視光との混合光)を花粉症患者の鼻の粘膜に照射すると、
「アレルゲンに反応する細胞が不活性化し、アレルギーを引き起こすヒスタミンなどの放出が抑制されると考えられています」
と説明するのは同製品を治療に活用している新潟県長岡市のミミール耳鼻咽喉科クリニックの納谷裕院長。
「またアレルギー性炎症の原因となるリンパ球や好酸球などの細胞の変化・変性をもたらすため、症状が改善するといわれています。1回それぞれの鼻に約2分ずつ照射し、2、3週間で計6、7回が治療の1クールとなります。早目に効果が出る患者さんもいますよ」
同じく高須クリニック大阪院の高須敬子院長も、
「リノライトは花粉やホコリなど種類を選ばず、鼻の粘膜を鈍感にします。治療を受けて楽になったという患者さんは多いですね」
副作用はないのか。
「リノライトの光線を当てると、鼻の粘膜が多少ヒリヒリはしますが、レーザーで焼くのに比べれば、苦痛はありません」(納谷院長)
欧州では普及しているリノライトだが、日本では自由診療の上、治療を受けられる医療機関は日本医科大学付属病院や大阪歯科大学附属病院など数カ所。
「治療費もタダのところから1回1万数千円までとマチマチ」(医事情報誌記者)
花粉症患者の福音となるには病院が少ないようだ。
花粉症は、アレルギーの原因となるスギ花粉やハウスダストなどアレルゲンが体内に侵入して肥満細胞が反応し、その肥満細胞から放出されたヒスタミンなどが神経を刺激して起こる。
リノライトの光線(紫外線A波、同B波と可視光との混合光)を花粉症患者の鼻の粘膜に照射すると、
「アレルゲンに反応する細胞が不活性化し、アレルギーを引き起こすヒスタミンなどの放出が抑制されると考えられています」
と説明するのは同製品を治療に活用している新潟県長岡市のミミール耳鼻咽喉科クリニックの納谷裕院長。
「またアレルギー性炎症の原因となるリンパ球や好酸球などの細胞の変化・変性をもたらすため、症状が改善するといわれています。1回それぞれの鼻に約2分ずつ照射し、2、3週間で計6、7回が治療の1クールとなります。早目に効果が出る患者さんもいますよ」
同じく高須クリニック大阪院の高須敬子院長も、
「リノライトは花粉やホコリなど種類を選ばず、鼻の粘膜を鈍感にします。治療を受けて楽になったという患者さんは多いですね」
副作用はないのか。
「リノライトの光線を当てると、鼻の粘膜が多少ヒリヒリはしますが、レーザーで焼くのに比べれば、苦痛はありません」(納谷院長)
欧州では普及しているリノライトだが、日本では自由診療の上、治療を受けられる医療機関は日本医科大学付属病院や大阪歯科大学附属病院など数カ所。
「治療費もタダのところから1回1万数千円までとマチマチ」(医事情報誌記者)
花粉症患者の福音となるには病院が少ないようだ。