食・暮らし

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夫婦善哉|能登 ごはん便り 赤木明登+赤木智子
 お雑煮といえば。日本全国各地で違ったものをいただくというのは、よく聞く話。考えてみれば、奥能登に移り住んで二十五年も経つのに、この地のお雑煮をいただいたことがない。「丸餅」なのは間違いない。北陸は、地理的には東日本・西日本のちょうど境目あたりだと思うけれど、文化や言語など、ほとんどが西日本に属しているから。輪島のお雑煮は、あっさりとしたすまし汁だと、聞いたことがある。それから、甘いぜんざいも元旦から食べるのだという噂も聞いた。ほんとうかなあ。いつか確かめてみなければ。

 甘いといえば。十二月に、四国は高松の「餡餅雑煮」というものを初めていただいた。展覧会の中のイベントで、「お雑煮を食べながらのお話会」である。ギャラリーのオーナーの出身地・高松の「餡餅雑煮」と、ウチでよく私が作る「揚げ餅雑煮」を、食べていただこうという作戦。お話会が始まって、まずは「餡餅雑煮」が配られた。あんこの入ったお餅に白味噌仕立ての汁を張ってある。大根と人参が品良く添えられて、それはそれはいい香り。あったかくて、ほんのり甘―い、優しい味で、ぺろりと一椀平らげてしまった。寒い日に遠くから足を運んでくださったお客様方に、温かいやさしいおもてなしだった。

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