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 “復権”を目指す「鳩山邦夫」の新人“キャビア”会|「週刊新潮」6月20日号
 例年この時期、東京・文京区にある「鳩山会館」の庭には、見事なバラの花が咲くという。6月5日夕方、鳩山邦夫代議士の主催で「初当選議員を囲む薔薇を見る会」が開催された。

「庭で乾杯したあと、応接室に入ったのですが、驚いたのは豪勢な料理。お寿司は、その場で職人が握ってくれて、キャビアがのったパイもあった。出席者は新人議員を中心に50名ほど。会費はナシで、全て鳩山さんがポケットマネーで賄ったそうです」(出席者)

 鳩山氏は2010年3月、日本郵政の社長人事などを巡って対立した自民党を離党したが、結局、昨年12月の総選挙後、復党した。

「鳩山さんは最近、“安倍さんから派閥をつくるようにいわれた”と漏らしています。元々、“きさらぎ会”という鳩山さんを囲む親睦会があって、毎年この季節に集まっていた。メンバーは20名ほどですが、今年は派閥結成を見据え、新人議員を取り込もうとしたのではないか」(自民党関係者)

 とはいえ、自民党は出戻り議員には冷たい。

「党の若返りをはかる安倍総理が、鳩山さんに派閥結成を頼むなんて俄かに信じ難い話ですね。ある自民党幹部は、『鳩山のほら吹きが始まった』と言うなど、冷ややかな見方をする人もいる」(政治部記者)

 一方で、復権の可能性あり、との声もある。

「鳩山さんの最大の魅力は、資金力でしょう。党内には鳩山さんの秘書出身の議員も結構いるので、人集めもしやすい。昨年の自民党総裁選では陰ながら安倍さんを支援し、執行部との関係も良好です。今はまだ復党したばかりで難しくても、長期政権になれば重要ポストで起用されるかも」(先の自民党関係者)

 結構しぶとい人なのだ。
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