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大谷翔平「初勝利」で混迷を深める「二刀流」論議|「週刊新潮」6月13日号
 さあて、どうする。

 他でもない。日本ハムの“二刀流”ルーキー・大谷翔平(18)のことである。

 ご存知のように、高卒新人ながら1軍に定着し、野手として打率3割をキープ。投げても、6月1日の中日戦でプロ初勝利を飾った。“打者でいくべきか、投手でいくべきか”は今、プロ野球ファン最大の関心事と言っても過言ではない。

投手派 そりゃあ、投手でいくべきですよ。野球っていうのは、一番うまい奴が投手をやるっていうのが相場ですから。

打者派 いや違うね。長嶋も王も打者。プロ野球のスーパースターは打者なんだ。いくらいい投手でも、毎日は出られないからな。いつテレビを点けても、いつ球場に行っても大谷に会えるという方がわくわくする。

 速球157キロっていうのは、極めて特殊な才能なんですよ。これを捨てるのはあまりにもったいない。

 球は速けりゃいいってもんじゃない。打たれたら意味ないじゃないか。

 投球術はおいおい磨いていけばいいんです。彼は間違いなく“200勝投手”になれる器です。

 高卒1年目で3割30本塁打をマークした、かの清原和博が“俺の記録を抜けると初めて思わせた打者”というほどの逸材だ。きっと“2000安打”するさ。

 右投手は打てても左投手は苦手らしいですね。

 鍛えりゃいい。打つだけじゃなく、走塁も守備も一級品ときた。それこそ捨てるのはもったいないだろ。

 彼の夢舞台はメジャー。日本人は、野手より投手の方が成功してますよね。

 おいおい、イチロー、松井を忘れちゃいかん。

 とりあえず投手をやらせてみましょうよ。投手から野手に転向する例は過去に多くありますが、逆はほぼ不可能ですから。

 その議論は意味がない。彼はどちらでも成功するから。ここで投手を選んだら野手の姿はもう見られない。

投・打 まあとにかくなるべく早くどちらかに専念した方がいい。中途半端に終わるのが一番もったいない。

 ……と、ずっと黙って聞いていた二刀流派が一言。「仮にどっちも中途半端に終わったとしても、“l00勝l000安打”できたら前人未到の偉業だよね」

投・打 ……。
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