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123年ぶりに男の王様へ「オランダ王室」裏話|「週刊新潮」2月14日号
 オランダのベアトリクス女王は、王族らしからぬ熱烈な恋愛結婚で知られる。夫クラウス公は、第二次世界大戦で祖国を占領したドイツの外交官。国をあげて反対されたが、2002年に夫が亡くなるまで幸福に満ちた結婚だったという。
 その女王がテレビ演説で、4月30日に退位すると表明。
「オランダを担う責任を新しい世代に引き渡すべきだと確信した。皇太子は準備が十分できている」
 80年に42歳で即位して33年。前女王、前々女王も生前に退位しており、異例ではない。1月31日には75歳を迎え、今年は王室創立200年という節目。オランダ紙は、〈バイバイ、ベア(女王の愛称)〉の見出しで功績を称えた。
 跡を継ぐ長男のウィレム・アレクサンダー皇太子(45)は、123年ぶりの男性国王となる。妻マキシマ妃(41)との間には3女がおり、長女のアマリア王女(9)が後継者だ。今でこそ人気が高いマキシマ妃だが、結婚前には試練も。
「妃の実父が70~80年代、市民虐殺に手を染めたアルゼンチンの軍事政権で閣僚だったことが問題視されたのです。そこで女王は交際中だった彼女と王室メンバーが並んで写された写真を公表することで、自分は結婚に賛成だと国民に伝えたのです。式には父を招待できなかったものの、結婚は認められました」(特派員)
 しかし、次男フリーゾ王子(44)の場合は異なった。
「妻となったメイベル妃は過去に、麻薬王との交際や、国連大使との不倫歴があったのです。結婚を許すかわりに、王位継承権を放棄することになりました」(同)
 2女をもうけたが、昨年、王子はスキー中、雪崩に巻き込まれ意識不明に。現在も、回復の見込みはない。
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