ここは、壱岐の“海の神殿”と呼ばれている場所。博多から約1時間で行ける島ですが、実は長崎県です。
島の中心部に建つ「」。ここから弥生時代(約1600~2200年前)へとタイムスリップしましょう。一番手前に、一支国の名が。ほかの国名も「魏志」倭人伝に記されているものです。
入口左右のボードには、2008文字の「魏志」倭人伝が。
博物館の方が指差しているところが、“一支国”について書かれている部分です。このころ、一支国には、4千ほどの家があったと書かれています。ちなみに女王国の邪馬台国は7万戸ほどとあるので、この小さな島が、いかに栄えていたかが想像できます。
弥生時代、航海に使われていた木製の古代船。実物大で復元されています。
「一支国博物館」の特徴は、“触れて体験”できるところ。希望すれば、弥生時代が体感できる弥生服を着ることも。また、この古代船にも乗ることができます♪ 写真は、ご一緒していたイラストレーターの腹肉ツヤ子さん。弥生人になりきってます。
一支国博物館は、黒川紀章さんの建築です。国内では黒川さんの最後の作品となりました。空からみると、屋根が芝生で覆われていて小山に穴を掘ったようにみえます。まるで「指輪物語」のホビットの家みたいで、楽しい建物です。
円形の物見の塔のような展望室(上の写真)から望む壱岐の平地。この地形は、「魏志」倭人伝に書かれていた時代と、ほとんど変わりない風景といわれています。丸で囲んだところは、です。