豊臣秀吉の時代や江戸時代に材木を切り出したときの道を、そのままトレッキングコースにしたこの道は、石畳や間伐材で足場が作られていて、年齢性別を問わず、自分にあったスタイルで屋久島の大自然を味わうことができます。
白谷雲水峡の中で出会える大きな杉のうちのひとつ、“二代大杉”。切り株に新たな種子が根付いて、そのまま育ったものだそうです!
本格登山ではありませんが、やはり山の中へ入ります。屋久島の天候は変わりやすいです。トレッキングシューズや雨具、登山用ジャケットなどの準備は整えていきましょう。
◆屋久島観光センターでは、トレッキング用具などがレンタルできます。土産物販売、レストランのほか、入山届けやツアーガイド申込み、登山用品レンタルと、屋久島自然レジャーの総合窓口です。(要チェック!)
今回はネイチャーガイドさんに案内してもらい、おかげで植物の区別がほとんどつかない私でも、トリビアたっぷりのトレッキングが体験できました。
屋久島は、花崗岩が隆起して出来上がった岩の島。現在もゆっくりと隆起しつづけているそうで、宮之浦岳は九州で一番高い山です。岩の島なのに、屋久島には、なぜこんなにたくさんの水が湧き出しているのか? 植物が生い茂ることができるのか? 映画「もののけ姫」のコンテ元でもあるという白谷雲水峡の秘密が、いよいよ明らかに……?!
登山道は冷たい水が流れる清流側のため、気温は低め。登山口はまだまだ標高が低いけれど、もうすっかり山の天候です。
●屋久島の秘密(1)
ガイドさんが足を止め、岩場の苔を解説してくれました。岩の島を支える大もとは、この苔たち。苔が水分を溜め、植物の種子が発芽する土台になっているのだそうです。しかも屋久島は、苔だけで640種類以上が生息する、世界でも例をみない環境だとか。
ネイチャーガイドの寺田九州男(てらだくすお)さん。還暦を迎えられるそうですが、とてもお元気で体力も素晴らしい。豊富な知識で、植物のイロイロを丁寧に、面白く紹介してくれました♪
石畳で整備された場所もあり、登山経験がない人でも挑戦しやすい場所です。しっかり備えて、時間と体力に相談したコースを選びましょう。
(自然保全金として入山料¥300。)