前回でも紹介されていた、インド更紗の町マチリパトナム。インディゴやざくろの皮、ナッツなどの天然素材を使っているから出来上がった布の色が深いのだとか。日本からも更紗好きの旅人が訪ねてくることも多いという。(本誌2011年5月号第2特集「南インドで、春色の布に出会う。」)
一色の版を捺しては、洗って、乾かし、
また別の色を捺す……を繰り返す。
干してある左側は一色目、右側のは既に三色目くらい。
版木を使い、布に染料を捺していく。
できあがった更紗は、
人が手で捺したとは思えないほど
狂いなく、模様が美しく並んでいた。
30人ほどの職人が版木を一心に捺す工房内。簡単には人を近づけさせない雰囲気がある。版を捺すときの「ゴトン、ゴトン」という音も、ぜひ聴いてほしい。
同じ版木の模様でも、
色が違うと
イメージも全く変わる。
◆訪ねた工房
Machilipatnam Vegetable Kalamkari Arts
(by カメラマンS)