チェンナイ(旧マドラス)
マリーナ・ビーチの
夕暮れです。
インド人は
ほとんど海で泳ぎません。
その代わり、
涼しい夕方になると
浜辺をお散歩します。
この日は偶然にも白馬が浜辺を走っていて、なんだか夢のような光景でした。
このビーチ、じつは2004年末のスマトラ沖地震のときに津波の被害に遭いました。
海岸そばの家はみな流されてしまいましたが、今は見事に復興しています。
あの時に、チェンナイ在住の友達のことが心配で「大丈夫?」とメールしましたが、今回は、逆にチェンナイから励ましのメールをもらいました。
こちらも同じビーチ。
カディ・グラモディオグ・バーヴァン(本誌:P088)の布です。手紡ぎ・手織りの布は素朴ながら、ガンジーの独立の思想を体現するものです。
今回は、誌面で紹介できなかった名場面(?)をいくつかご紹介したいと思います。
編集の段階で誌面から消えてしまう写真はそれこそ山のようにあります。写真としての力がなかったということではなく、他の写真とのバランスの関係で掲載できないこともあり、思い入れのある写真を落とす時はそれこそ、身を切られる思いです。
こちらはカルパ・ドゥルマ
(本誌:P.088)で見つけた布。
蛇の上で笛を吹きながら
踊っているのはシバ神です。
インドでは寺院のレリーフや布のモティーフに、こうしたインドの神さまたちがしばしば登場します。簡単にでも、その物語を知っていると楽しめます。ちなみにインドの三大神はブラフマー(=創造の神)、ヴィシュヌ(=維持の神)、シバ(=破壊と再生の神)。私はシバ神の激しさとせつなさにいちばん惹かれます。
スンダリ・シルク
(本誌:P.088)の売り場です。
ご婦人方の興味はいずこも同じ。
ひとり50着は持っていると
言われるサリー。
それでもみんな日々、
新しいものを買い求めます。