さて、こちらは札幌市の中央卸売り市場。ここでも早朝からマグロの競りをやっているというので、朝の5時(!)に見学に行ってみました。
マグロがどのくらい大きいのか。市場内の見学者用施設に飾られていたパネルで較べてみました。このマグロは2006年に入荷した本マグロなのだとか。体長240cm、重量257kgものです。パネルの前に立ってくれた女子の背丈(約160cm)が、およびもつかないくらいです!
マグロの競り場は、特別の低温室です。この日はカナダ産の天然ものの生マグロが入荷。まるでお肉のようです!
競り落としたものは素早く場内のお店に運びます。この時、“ターレット”と呼ばれる、小回りのきく市場専用車が大活躍です。
仲卸さんたちが「一声(ひとこえ)競り」という方法で買っていきます。「一声競り」とは、参加者が、希望価格を札に書いて一斉に見せ、その中のいちばん高値の人が競り落とすという仕組み。こうした駆け引きで築地でも、あの高値で競り落とされたんですね。
見学者用施設で、“ターレット”に試乗。前の丸い部分がハンドルです。足元にアクセルとブレーキがあるのは車と同じですが、こちらは立って運転します。ちょっと楽しい乗り物です。燃料はガソリンから天然ガスに切り替えていました。市場内で排気ガスを出さないためとか。
見学者用施設の通り道に、業者さんの用を足す“なんでも百貨店”といったコーナーが。刃物コーナーには、「」という北海道の刃物専門の老舗が入っています。お店の方が持っているのはマグロ用の包丁。すごいですよね、この迫力! 実際、かなり重いです。
◆札幌市中央卸売り市場は、申し込みによって見学ができます。HPにて、ご確認ください。
>> http://www.sapporo-market.gr.jp/