矢来町ぐるりとは？

久しぶりにパリを訪れた人は、かつての国民車2ＣＶ（ドゥシュヴォー）が、街のあちこちでとことこ走っている様子に、グッときてしまうらしい。これは、ヨーロッパ人はもちろん、フランス人も同様で、いまやこの2ＣＶは、重要な観光資源としてパリの街で大活躍しているのです。

実は、このツアーは、7年前、当時まだビジネススクールの学生だったフロラン・ダルグニという23歳の青年が起業した新商売。ダルグニ青年が、たまたまベルリンまで旅に出たとき、両親が貸してくれた2ＣＶに乗って出かけたところ、行く先々で大歓迎されたのがきっかけだという。
その後、2ＣＶの旅は、同様にイギリスでもオランダでもとっても評判がよく、試しにパリでも走ってみたところ、コンコルド広場の信号待ちでツーリストに囲まれるというハプニング。みな2ＣＶの写真を撮りたくて集まってきたのだ。

そこで、ダルグニ青年が考案したのが、2ＣＶにお客さんを乗せてパリの街案内をするツア－会社。シャンゼリゼ通りや、パリ市内の代表的モニュメントを案内するツアーはもちろん、パリの街の歴史秘話を巡る｢知られざるパリ｣ツアーや、「ダ・ヴィンチ・コード」「アメリ」など人気映画の舞台を巡るツアーなんぞも揃っている。

さて、我々一行のホテルの前に勢揃いしたドライバーは、ご覧の通りの爽やかな若者たち。現在、所属ドライバーは45名だそうだが、接客態度だけでなく、ルックスもいいことが条件で、しかも英仏バイリンガルは必須。男性だけではなく、気さくな美女もいる。
実は、2ＣＶのイケメンドライバーを巡っては、ホテルの玄関先で日本人旅行者がドライバーの争奪戦に火花を散らしたなんて話も。日本の女性ツーリスト、相変わらずお元気です。