「ミッションは、あの世への橋渡しをすることよ」
そう開き直って、患者を殺害していた女医が逮捕された。ブラジル南部パラナ州クリチバ民間病院の集中治療室を担当していた医師のビルジニア・デソーダ被告(56)には、2006年1月~13年2月までの間で7人の患者を殺害した容疑がかかる。しかも、現在も続く捜査により、被害者数は300人以上に上りそうなのだ。
「手口は、筋弛緩剤を投与し、人工呼吸器への酸素の供給を減らす、あるいは停めてしまう。中には直前まで意識があった患者もいたといいます。殺害の指示を受けていた部下の医師や看護師など7人も逮捕されており、検察当局は、組織的な犯行を疑っているようです」(特派員)
2年ほど前、不審を抱いていた遺族と病院元職員から情報提供があり、警察は内偵に動いていた。
「ブラジルでは安楽死が禁じられており、明らかな殺人です」(同)
逮捕後、警察は盗聴記録の一部を公開したが、その一つが冒頭の発言だ。他に、
「集中治療室を空けたくて、ウズウズする」
とも語っていたが、殺害動機はまさにそこにあった。
「死亡した患者の多くが、国の健康政策により無料で入院している貧困層でした。被告は、入院費を支払える裕福な患者を入れるために、殺害したとみられています」(先の特派員)
7年前に大腸がんで死んだはずの女医の夫もまた、この手口で殺害されていた疑いも浮上している。
そう開き直って、患者を殺害していた女医が逮捕された。ブラジル南部パラナ州クリチバ民間病院の集中治療室を担当していた医師のビルジニア・デソーダ被告(56)には、2006年1月~13年2月までの間で7人の患者を殺害した容疑がかかる。しかも、現在も続く捜査により、被害者数は300人以上に上りそうなのだ。
「手口は、筋弛緩剤を投与し、人工呼吸器への酸素の供給を減らす、あるいは停めてしまう。中には直前まで意識があった患者もいたといいます。殺害の指示を受けていた部下の医師や看護師など7人も逮捕されており、検察当局は、組織的な犯行を疑っているようです」(特派員)
2年ほど前、不審を抱いていた遺族と病院元職員から情報提供があり、警察は内偵に動いていた。
「ブラジルでは安楽死が禁じられており、明らかな殺人です」(同)
逮捕後、警察は盗聴記録の一部を公開したが、その一つが冒頭の発言だ。他に、
「集中治療室を空けたくて、ウズウズする」
とも語っていたが、殺害動機はまさにそこにあった。
「死亡した患者の多くが、国の健康政策により無料で入院している貧困層でした。被告は、入院費を支払える裕福な患者を入れるために、殺害したとみられています」(先の特派員)
7年前に大腸がんで死んだはずの女医の夫もまた、この手口で殺害されていた疑いも浮上している。