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吉右衛門「四女」を娶る「尾上菊之助」の使命|「週刊新潮」2月28日号
 “平成の菊吉”夫婦だ。

 2月14日、歌舞伎俳優・五代目尾上菊之助(35)が、二代目中村吉右衛門の四女・波野瓔子(ようこ)さん(30)との結婚を報告。戦前の二大名優、「菊」の六代目菊五郎と「吉」の初代吉右衛門の“ひ孫”同士である。

 2人は幼馴染。交際は昨年12月に始まり、年末にはもう婚約、という早業だ。4月に新歌舞伎座の柿(こけら)落としも控えるため、結納に続き今月26日には挙式も済ませるという。

「12月に中村勘三郎が亡くなり、歌舞伎界を支えていかねばという菊之助の決意の結婚です。が、今月3日、市川團十郎も逝って、時期をずらすべきか悩んだものの、父・七代目菊五郎の『新歌舞伎座の門出は、おめでたい話題で迎えるべきだ』との意向もあり、予定通り進めたようです」(演劇担当記者)

 見目も麗しい菊之助は、過去に女優・江角マキコ、去年まではモデルの知花くららとの交際報道もあった。

「最後に選んだ瓔子さんは、吉右衛門4人娘の中で最も演劇好きで、一時は宝塚も目指したほど。父の舞台は母と観にいき、雑誌で父子対談や着物の着こなしについて語るなど社交的な性分も、マスコミ対応が必要な梨園の妻向きです」(同)

 人間国宝たる2人の“父”を持つことになった菊之助は、次代の歌舞伎界を背負って立つ一人。

「最近は得意の女形に加え、立役の比重も増やしている。同い年で幼い頃から競ってきた市川海老蔵の方が一般的な知名度は高かったものの、芸は互角。この2人が今後の中心になるでしょう」(演劇評論家の上村以和於氏)

 そして、跡継ぎだ。

「松本白鸚家の次男だった吉右衛門は、長男が幸四郎を継いだ一方、母方の父、つまり祖父の初代吉右衛門の養子になり家系を守った。菊之助夫婦にも男の子が2人できれば、長男は菊五郎、次男は吉右衛門を継げて、一番めでたしですね」(同)

 背負うものは大きい。
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