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「歌麿」と酔い痴れる「さくら いろいろ」|「週刊新潮」2月14日号
 いやぁ綺麗だなあ。
 あら、アナタは桜より美人ばっかり見てるでしょ。
 と、賑やかに“花見客”が集うのは東京・渋谷のたばこと塩の博物館。「館蔵浮世絵に見る さくら いろいろ」展である(3月10日まで)。
 桜が描かれた江戸時代の浮世絵や絵本56点と、桜模様で装飾された喫煙具等を展示。特に浮世絵は上野・寛永寺や隅田川堤ほか桜の名所の花見の様子や、桜を背にした美人絵や歌舞伎役者絵など様々だ。そもそも浮世絵と桜の関係は、
「桜自体を描いたものは少ないのですが、花見は江戸時代以前から根付いている日本特有の年中行事ですから、菱川師宣の『上野花見の躰』のように、初期の浮世絵の頃から描かれています」(浮世絵研究者で大和文華館館長の浅野秀剛氏)
 今回は江戸中期の鈴木春信や歌川豊国、後期の広重、国明らの浮世絵の他、“世界一美しい絵本”とも名高い、喜多川歌麿の狂歌絵本『普賢像』挿絵も見所だ。
「『普賢像』は桜の品種名に由来した、花(桜)がお題の絵入狂歌本で、雪の『銀世界』、月の『狂月坊』と共に歌麿の『雪月花』三部作と呼ばれます」(担当学芸員)
 挿絵全5枚のうち、上野山内や品川・御殿山などが舞台の4枚が飾られる。中でも目を惹くのは“宴のあと”の『酔いどれ女』。「花見で酔っ払い、1人では歩けず両脇を支えられて進む女性の姿です。その後ろの男性も酔っていて、その後に続く男性2人は、酒が入っていた角樽と折った桜の枝を運んでいます。当時も枝折りは迷惑行為なんですが」(同)
 節度は守って、一足早めの花見と参りませんか。
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