


「どうして断食なんかやるの?」と、人に問われても答えるのがなかなか難しい。せいぜい「趣味です」と、お茶を濁すのが精一杯。「食べるのが怖いからです」と答えても、「なんのことやら?」だろう。いつからその習慣が始まったのかと思い出してみると、二十年ほど前、自分の器を作り始めた頃からかもしれない。最初は、体調の維持、健康にいいと人から聞いたから。それから、近頃はメタボなる言葉が発明されて、僕は病院にも健康診断にも行ったことがないけれど、おそらくその仲間に入れられてしまいそうなのを、一気に解消できるというメリット?も。そう説明すると、わかってもらえるけれど、正確ではない。やはり「食べるのが怖いから」なのだ。