アート

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7月号(2011年)からアートのコラム欄をリニューアルしました。
これから毎回「アートはともだち」で連載してくださるのは、作家の原田マハさん。
マハさんは小説家ですが、その前からキュレーターのお仕事もしていらしたので、これまでたくさんのアートを見てきています。

さて、第1回で訪れたのは、滋賀県甲賀市にあるMIHO MUSEUMです。ここでは大規模な長沢芦雪展を開催中。この展覧会を取り上げようとのご提案はマハさんのものでしたが、かつて芦雪のふすま絵が見たくて串本まで旅に出た私にとっても、必見な展覧会でした。

MIHO MUSUEMは、ルーブル美術館のガラスのピラミッドをつくったI・M・ペイが設計した建物。信楽の山の中でその威容を誇っております。ここでは展示室ではなく、その付属施設であるレストランとカフェをご紹介しましょう。

レセプション棟にあるレストランは「PEACH VALLEY」。ここでは農薬、化学肥料をいっさいつかわず栽培された食材が食べられます。

すごくシンプルなのに、お味噌、あるいはお塩をちょこっとつけて食べると、うまい!

茹でたじゃがいも、です。
すごくシンプルなのに、お味噌、
あるいはお塩をちょこっと
つけて食べると、うまい!


おむすび膳(1600円)。

おむすび膳(1600円)。
季節の野菜と味噌汁のほか、
自家製のお豆腐までついてきて、
ヘルシーです。


喫茶室「PINE VIEW」のコーヒーゼリー。

こちらは美術館棟にある
喫茶室「PINE VIEW」の
コーヒーゼリー。
じつはこれが
この日の最後のひとつで、
マハさんと分け合って
食べました。
広い窓から
外の緑を眺めつつ。


取材を終えた後は、信楽の町をぶらぶら歩き回ってみました。
すると、うようよいます。たぬきの軍団が。


これだけいっぱいいると、ちょっと怖い。
これだけいっぱいいると、ちょっと怖い。

なぜか、らくだもいます。

それにしても、
たぬきだけじゃない。
なぜか、らくだもいます。
そして、よーく見ると……


「考える人」もいました。

たぬきの中には、
眉間にしわを寄せた
「考える人」もいました。


足元に見つけたマンホールの蓋。

宵がせまり、宿へ向かう時間、
足元に見つけたマンホールの蓋。
TSUBOと書いてあります。
こりゃ、信楽ならでは。


●信楽に泊まる
誌面でも紹介していますが、信楽では「小川亭」という宿にお世話になりました。信楽を訪れる人はしばしば、京都に宿泊するようですが、せっかくですから信楽に泊まってみることをお勧めします。なぜなら……、信楽は美味しいのです!

小川亭の夕餉。こちらはお魚などが盛られた前菜。

小川亭の夕餉。
こちらはお魚などが盛られた前菜。

そして、近江牛の牛刺しです。

そして、近江牛の牛刺しです。
まぐろみたいにとろとろです。

さらに! どどーん!

さらに! どどーん!
近江牛のしゃぶしゃぶが食べられる!


こちらは翌朝の朝食風景。

こちらは翌朝の朝食風景。
畳敷きの和室ですが、
椅子に座って食べるスタイル。
静かで、なんとも贅沢な気分です。


これぞ「ぶんぶく茶釜」ですね。

小川亭を去るときに、
廊下の端で見つけました。
これぞ「ぶんぶく茶釜」
ですね。


駅へ向かう途中に寄ったのは、信楽伝統産業会館。ここで狸の謎が解けました。
最初に信楽で狸の置物がつくられたのは、明治時代だったそうですが、昭和26年、昭和天皇が信楽に行幸した際にたくさんの狸の歓迎を受けたことをお喜びになり、信楽の狸を歌に詠んだことで、全国的な認知度が高まったそう。「たぬき=他を抜く」ということで、商売繁盛を願ってお店の軒先に置かれることが多いのだそうです。

信楽焼きの手榴弾。

信楽伝統産業会館では、
信楽焼きの歴史が紹介されています。
その中で見つけた、信楽焼きの手榴弾。


タクシーも「たぬきタクシー」です。

さらなるたぬき攻め。
タクシーも「たぬきタクシー」です。


駅前にはこんなに巨大なたぬきも。右がマハさん。

駅前にはこんなに巨大なたぬきも。
公衆電話がついた「たぬきでんわ」
だそうです。
右がマハさん。


最後は信楽高原鐡道に乗って、さようなら~。

最後は
信楽高原鐡道に乗って、さようなら~。
一両だけのかわいらしい電車です。


そして車両のボディには、やはり、たぬきくんが描かれておりました。

そして車両のボディには、やはり、
たぬきくんが描かれておりました。


(by こぐま)

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