

ある雑誌の取材のおはなし。雪がたくさん積もりそうな、冬が厳しそうな、奥能登に住んでいる私に、「冬眠」いやいや「冬支度」をさせようという取材。
そんな事言っても、年末はギリギリまで、てんてこ舞いで。どうにかこうにかクリスマスを乗り越え、大掃除をするりと躱わし、大雪の降る中の「餅つき大会」を突破して、ふらふらになって、おせち料理づくりになだれ込む。こんな私の十二月に、「冬支度」とはこれいかに。
そしたら、編集の方がおっしゃいました。
「トモコさん、何か、達人の方に習いたいコトはないですか。一緒に習いにいきましょう。」

そんな私の念願が叶い、本当に関さんのところにお邪魔することになりました。私も(てんてこ舞いのはずですが)、ヨイショと時間を作って、遠足気分で出かけていきました。
キムチはもちろん楽しみですが、とにかく関さんのゴハンをいただくのが、私のもうひとつの目論見なのでした。だから、行きの特急列車の中から、嬉しくって、どうしても顔がニヤケて困ってしまいました。
そうして図々しくも、のこのことやって来た私を、関さんは、いつものように暖かく出迎えて下さり、食卓には、もうすっかりごちそうが並んでいたのでした。
